昼夜逆転の勤務の中で、自分の生活パターンを見つけることが大切

産婦人科病棟に勤務している卒後4年目の看護師です。新人ナースの皆さんが、ちょうど病棟の雰囲気に慣れてきた頃に経験する業務が夜勤です。夜勤に入る前は、夜の病院で働くという少しの楽しみと、日勤すら十分にこなせていないのに大丈夫だろうかという不安が多くありました。

慣れないうちはストレスで体調不良も

初めての深夜勤務では、出勤前に少しでも眠っておいたほうがよいと思い、布団に入ったもののドキドキして眠れず、そのまま初夜勤を迎えました。勤務中の眠気が心配でしたが、8時間の勤務時間中はずっと緊張の連続で、先輩看護師に「ちょっと落ち着いたほうがいいわよ」と笑われるほどでした。

夜勤では患者さんの状態に変化がないかを確認するため、真っ暗の病室を懐中電灯を持って見回りますが、先輩から「術後の患者さん以外でも呼吸状態は確認したほうがいい」と言われていたので、寝ている患者さんの顔に懐中電灯をまともに向けてしまい、起こしてしまったことがありました。

産婦人科病棟での夜勤は、お産がいつ始まるかわからず、常に緊張感がありますが、無事にお産を終えたお母さん方の笑顔を見るたびに、出産という感動の場に立ち会える仕事につけて幸せだと思います。

夜勤が始まると、昼夜逆転の生活になりますので、自分の生活パターンを確立するまでは一苦労でした。まだまだ若いので体力的には大丈夫と思っていても、いまままでと異なる生活パターンとストレスなどで、体調不良を訴える同僚もいます。

また、実家から通勤している人の場合は食事の面で負担はありませんが、一人暮らしの友人たちは、自炊とはいえ簡単なもので食事を済ませることが多く、栄養バランスを考えて調理をする余裕がないと話していました。

私の深夜勤の日の生活スタイルは、まず朝早く起きて、余裕があれば友人と遊びに行くなど、昼間に自分がリラックスできる活動をして、適度な疲れを感じながら出勤時間まで眠るようにしています。

最初はまったく眠れなかったものの、今では夜勤の前には自然と眠れ、心身共に余裕を持って勤務に臨めるようになりました。新人ナースの皆さんも早く自分の生活パターンを見つけて、気持ちに余裕を持って、勤務に臨んでほしいと思います。はじめはたくさん失敗をして凹むこともあると思いますが、それも勉強と思って頑張ってください。