手術室の当直勤務:看護師は手術介助、急患対応、滅菌物のパックなどを行います

現在勤務している大学病院の手術室は、変則2交替制で日勤帯が8時〜16時30分、当直が16時〜8時30分という勤務になっています。

新人ナースは苦労が絶えません

手術室の新人ナースは、当直勤務に入る前に業務上のステップを踏み、ある程度、手術介助を経験して婦長、副婦長、プリセプターの評価のもとに当直の勤務に入ります。そのため、病棟に比べ当直に入る時期は3ヶ月程度遅れます。

私が当直を初めて経験することになったのは、今から5年ほど前の入職してから5ヶ月目のことで、当日はもちろん、前日から緊張しっぱなしだったことを今でも鮮明に覚えています。

当直帯の勤務内容は、手術介助、急患対応、使用した器械のセット組、滅菌物のパックなどです。日勤リーダーからの引継ぎを受け、当直リーダー指示の業務を行うことで精一杯でした。

その日は夜中の3時ごろに電話が鳴り急患の申し込みがありました。帝王切開の急患でしたが、当直の勤務だけでなく、帝王切開の手術につくのことも初めてだったので、手術の流れなどを理解・把握していない状況で、直接介助につく不安もありました。

仮死状態になっているお腹の赤ちゃんのことを思うと、動悸が高まりました。速やかに急患の受け入れ準備を整える先輩ナースの指示に従って、自分もできる範囲で準備をしました。患者さんが入室して手術が開始されてからは、帝王切開ならではの早い進行で、手術はすぐに終了しました。

私自身も無我夢中で介助を行いました。赤ちゃんの産声を聞いてホッとする間もなく手術が終了し、無事に母子ともに病室に帰室後、全身が緊張で強張っていたせいか体が思うように動きませんでした。

私が初めての症例の手術で不安だということを先輩ナースは理解して、随所で適切な助言と指導をしてくれました。そのおかげで無事に初めての当直を無事に終えることができて、今でも感謝しています。

当直を経験することにより、日勤帯と当直帯の手術室の流れ、雰囲気、業務内容が異なることを身を持って実感できました。また、当直体制での急患の対応については手術室全体の状況を把握して適切な判断が要求されると感じました。

手術室に勤務してから5年ほど経ちましたが、今では当直業務を理解し自分で考えて行動できるようになりました。急患時も、動揺せず冷静に状況判断して対応できるようになりましたが、初めての当直勤務のときの緊張感や体験したことが、今でも鮮明に記憶に残っています。また、忘れてはならないことだとも思います。

振り返ってみると、新人のときの不安や緊張はそのときでしか感じられず、そのとき体験したことから獲得したことや思いは、これから看護師としてキャリアを積んでいくうえでとても重要だと思うからです。自分が新人指導に携わるようになり、特にそう感じるようになりました。

初めての当直を迎える新人ナースはとても不安だと思います。特に手術室の場合は予期せぬ急患も少なくありませんし、全科の症例を経験しない状態での当直勤務になるパターンがほとんどでしょう。新人ナースは指示されたことを的確に行い、不明瞭なこと、不安なことがあったら先輩ナースに助言をもらいながら問題を明確にして、一つ一つ看護業務を理解して身につけていくことが重要です。

そして、当直でも日勤業務を踏まえて安全・安楽を考慮した看護を患者さんに提供し、周手術期看護を実践していけるように頑張って欲しいと思います。